抵抗や体内の影響でわかる感電の危険性
2024/05/21
ア・バンブー株式会社の竹内です。
またまた感電についての反論がきました。
内容は、『感電が起こるのは電圧でなく電流。人間はたった100mAが体に流れると死に至る危険性があり、例えACアダプター1 Aの物でも1000mAを流す力があるから危険!』と言うものです。
確かに言われる通り「電圧でない」事は、静電気を考えれば分かります。
静電気は、通常で3000ボルト以上!最大では3万ボルトともいわれるとんでもない高電圧。しかし電流が少なく一瞬なので感電死しません。
ただ大変失礼な事を言うようで申し訳ないのですが、その判断は物事の一面の知識だけを問題にして判断しています。
最近思うのですが、特に学歴の高い人ほどこの傾向があるように思えます。
すなわち教科書で習った知識が全てと思い、その一面を当てはめて考えている方です。
その点、実際に現場で働いている人ほど、物事を多面で考える力がある様です。
以前にも書きましたが、この場合の指摘は、人間の電気に対する抵抗の事を考えていない発言です。
人体の抵抗は、
●電気が触れる皮膚部分、約5000Ω、湿っているときは約2000Ω。
●内蔵・血液・筋肉という体内が約1000Ω。
●電気が流れていく足元の抵抗 約2000Ω。
2000+1000+2000=合計「約5000Ω」
簡単に計算すれば
接触電圧が100Vの場合、100V÷5000Ω=0.2A(=200mA)となります。
100mAで死に至る危険性があるとなっているので、危険な値ということになります。
しかし、25V以下なら、25V÷5000Ω=0.005A(=5mA)となります。
すなわち抵抗が入ると電圧が関係してきます。
また交流、直流の違いによる人体の抵抗は、低い電圧(100V以下ぐらい)において差があり、直流に対する抵抗のほうが大きくなります。
すなわち直流の感電による危険度は、交流の5~6分の1と言われています。
ちなみに「置くだけ~シリーズ」に使用している電気は直流12Vです。
この様な電圧を世界では安全電圧といい、日本では許容接触電圧と言います。
ここから以前同様に、一般の方に向けにも説明します。
電気は見えませんが、実は“水”として考えると分かりやすいと思います。
電圧=水圧(水の高さ)
電流=水流(水の流れ、量)
抵抗=水圧を弱める = 例:川の中に石を置いて水圧を弱める。
もしくは水をくい止める = 例:堤防で水が溢れるのをくい止める。
今回の場合、人体には電気を流すまいとする「抵抗(Ω)」があるを、図のように「水が流れる側溝がある。」と考えます。
次に著しく体が濡れている時でも25V以下が安全な電圧とあるので、この「側溝の高さを25cm」とします。
置くピカの使用電圧は、25V以下の12Vなので、そこに深さ12cmの水が流れていると考えます。
当然、側溝から水があふれる危険がない事が分かると思います。
すなわち25V以下なら人体に危険な電流が入って来ない事になります。
人体に電流が入らないから感電もしないし、ペースメーカーの方も大丈夫なのです。
ゆえに電気製品安全センターから当社の考えた「コードライティング方式・置くだけ~」は、感電の危険はないと回答してきたのです。
尚、ペースメーカーの余談ですが、昔、NHKのドラマの中で、静電気によりペースメーカーを装着した人が亡くなる場面があったそうです。
しかし、医者やメーカーから『その様な事実はない!』とクレームが入り訂正放送をしたそうです。
しかし、なぜこの様な事を書くかと言えば、一度『感電する!』と言った人に、『感電しない』と反論してもプライドがあるのか、次に『ペースメーカーの人はダメでしょう!』と、頭から否定してくる人がいるからです。
ただ、この様な方ほど本当に知っていて否定している人が少ない事に、その都度ビックリさせられます。
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