売り場の担当者が欲しがる棚と、設計事務所が作る棚の違い。

ア・バンブー株式会社の竹内です。

 

ある設計事務所の方と話した時、「棚はデザイン的に固定で良い」と言い切る先生が居ました。

何十年もお店をしてきた私の立場で言えば、この意見に反対です。

 

確かに、グッチなど一流ブランドのお店なら、その年の新商品にあった棚や店舗をその都度作ればいいでしょう。

しかし、通常のお店なら店舗改装は早くても10年に一回程度です。　

その間に新しい商品が出来、形状や寸法も変わります。

 

また陳列は、棚高さをたった2.5ｃｍ変えるだけで見え方が変わり、売れ方が変わります。

その為、売り場担当者が欲しがる棚は、商品に合わせて自在に高さが変えられる棚です。

 

また、これは店内の棚（什器）配置も同じです。

設計事務所の方は、完成した時のデザインを重視しますが、実際には新商品のキャンペーンや、四季の変化に合わせた展示のため、時には店全体の什器レイアウトも変えます。

これを怠ると『いつもの変わらない店』と思われ、来店客は減り店は死にます。

 

ところが大半の設計は出来た時の棚（什器）に合わせて天井からのスポット照明を設置しているため、什器の配置転換が難しく使い勝手の悪い店舗設計となっていることが多いと思います。

 

店外のデザイン、店内の雰囲気は大切ですが、棚がどの様に動こうが雰囲気が変わらないお店を設計して欲しいと思います。

 

尚、「置くだけ～シリーズ」＋「トップライト（ララライト）」を搭載した棚なら、天井からの照明を気にすることなく、自由にレイアウト変更できる特徴があります。

ぜひ設計時に組み込んで頂きたいものです。