コレクションケース用に手作りした照明器具『ララライト』の試作１号

こんにちは。ア・バンブー株式会社の竹内です。

 

コレクションケースから「配線コードをなくせないか？」を考えはじめてから

最初に行ったのは、左右の金属ダボ金具を利用する方法です。

まずはダボ金具を縦に銅線でつなぎ電気を送りました。

ガラス棚板の方には、裏側にLEDを貼りつけ、ダボ金具が当たる部分に銅板電極を設けました。これによりダボ金具からLEDに電気を送る方法です。

 

どうにか上手く行きましたが、これでは前回の棚照明と同じで、ダボ金具に触れば電気に触れてしまいます。またガラスに貼ったLEDは、放熱が悪いため寿命が短くなると予想されました。

 

そこで今度は、ダボ金具を取外し穴式に改良、その穴奥に電極を設けました。

これにより電極に触れる事はなくなりました。

しかし問題はこの穴からどの様に電気を取り出すかです。

 

そこで、15mmΦのアルミパイプの2/3を縦に切断し、開放部にLEDを取付ました。
尚、アルミパイプを採用したのは、放熱効果が非常に良いからです。

 

LEDを取付けたアルミパイプの左右には、ダボ穴に合う樹脂製パイプを用意。

中に電極を埋め込みました。

それをバネで押し出す形にして、ダボ穴の電極から電気を取り出しLEDに送る方法を考案しました。

これら全て手作りで完成したのが、「ララライト」の試作１号です。

 

ただ、棚照明はあくまでも主役（商品）を引き立てるための影のアイテムです。

そのため出来るだけ目立たない事を前提にアルミパイプの太さを業界トップクラスの12.5mmΦの細さまで絞りました。

しかもその細さながら棚受けとしても使える強度を持たせ、更に照明角度360°変更もできる製品となりました。

その結果、コレクションケースや、ボックス棚の「棚受＆照明」の他、什器のトップ照明や、アップ照明など多様な使い方が出来る製品に進化しました。

もちろん特許も取れました。